ハードディスクってなに?
パソコンのデータを記録・保存するためのパーツです。省略して「HDD」とアルファベット3文字で表記される場合も多いです。
あなたの写真や文章データだけでなく、ソフト(アプリ)のインストールや、OS自身(Windows,mac)もここに記録されています。
近年はハードディスクの代わりに、SSD(エス・エス・ディー)やM.2(エム・ドット・ツー)を使用している機種も増えています。
ハードディスク(HDD)、SSD、M.2をまとめて「ストレージ(記憶装置)」と表現することもあります。
スペックの見方
ハードディスク、SSDは容量に注目します。
カタログには「HDD 500GB」、「SSD 256GB」といった形で表記されています。
○○GBの部分が容量であり、記憶できるデータ総量を表しています。
数字が大きいほど沢山のデータを記録できます。
また、GB(ギガバイト)ではなく、「○○TB」「○○tb」(テラバイト)と表記される場合もあります。
1TB=1000GBを表しています。
「1.5TB」と書かれている場合は「1500GB」と同じです。
容量の選び方
最低でも200GBはほしいところです。
しかしこの程度だとスマートフォンで撮影した写真や動画を保存していくと、1年もしないうちに容量が足りなくなる場合もあります。
500GBあれば、多くの人にとっては十分な容量と言えます。
動画ファイルを沢山扱う予定の人は1TB(1000GB)以上の容量を検討します。
ただその場合であっても、USB接続する外付けHDDを別に用意して動画ファイルはそちらに保存する、という選択肢もあります。
ハードディスクとSSDの違い
長所
- 価格が安い
- 容量が大きく沢山のデータを記録できる
短所
- データの読み出し、書き込みが遅い
長所
- データの読み出し、書き込みが早い
短所
- 価格が高い
- 容量が少ない
お互いの長所、短所の差が大きいのが注意点です。
容量に関しては、同じ値段で単体でパーツを購入する場合、8倍ほどの差があります。
(SSD 500GBの値段で、ハードディスク4TB(4000GB)が買えてしまいます)
データの読み出し、書き込み速度に関しても圧倒的な差があります。
「もう捨てるしかない」と思うぐらい遅かったパソコンのハードディスクを、SSDにパーツ変更しただけで最新のパソコンかと思うほど快適に動作するようになった、という声はよく聞きます。
処理速度が早いパソコンと言うと、CPUばかりが注目されがちですが、CPU以上に「SSDを使用している」ことの方が重要と言えます。
容量
(多い)HDD >>> SSD > M.2(少ない)
速度
(早い)M.2 > SSD >>> HDD(遅い)
価格
(高額)M.2 > SSD >>> HDD(安価)
一部のハイスペックモデルのパソコンは、SSDより高速なM.2を使用していますが、速さにこだわる場合であってもSSDであれば問題ないと言えます。
※厳密に言えば、M.2はSSDの一種であり、最も高速なSSD規格です。
オススメは
SSDで容量200GB以上(できれば500GB以上)がオススメです。
動画ファイルを沢山扱う予定の人も、容量が足りなくなった頃に安価な外付けハードディスクを別途購入し、そちらに記録していくのが良いでしょう。
最初の容量を使い切る頃には、それなりにパソコンの経験も積んでいるため、外付けハードディスクの使用にも戸惑わないでしょう。
パソコンによっては、SSDとハードディスク、両方を搭載している機種もあります。
高速なSSD(またはM.2)をメインドライブ(Cドライブ)としてWindowsをインストールし、大容量のハードディスク(Dドライブ)をデータ置き場として使用するという運用になります。
多くの場合、SSDの容量は128GB程度で少なめになっており、ハードディスクは1TB、2TBといった大容量になっています。
しかし初心者の場合、データの保存場所を分ける、というのに気づかず(分からず)結局、容量の少ないSSDにデータが集中してしまい、すぐに容量が足りなくなってしまったと誤解してしまう方もいるので注意が必要です。
中級者以上であれば、とても便利な組み合わせなのですが、周りに教えてくれる人がいない初心者は避けた方が無難かもしれません。
できれば、SSD単独で200GB以上。
(ほんとうはSSDで500GB以上と言いたいのですがハイスペックパソコンに限られてしまうことが多いので)
これをオススメとさせていただきます。