ゲーミングPCの基準ってそもそも何でしょうか。
それはグラフィックボード(以下GPU)の有無と言っても過言ではありません。
そんなゲーミングPCを選ぶにあたって、避けては通れないのが発熱・騒音問題です。
3Dグラフィックを高速に描画するにあたって必須となるパーツですが、非常に高価なパーツでもあるためゲーミングPC以外で搭載されているケースは稀です。
そしてGPUは非常に熱を発するパーツだという問題を抱えています。
パソコンに限らず、電化製品にとって熱は大敵です。
GPUが発した熱を冷ますため、パソコン本体内で熱がこもらないように排熱するため、GPUにはファンと呼ばれる小型の扇風機のような羽がついています。
当然ですが、ゲームをしていない時はGPUはほとんど動いていないため熱を持っていません。
ゲームをプレイし始めると、GPUがフル稼働し始め、どんどん温度が上がっていきます。
冷ますためのファンは常に一定の回転数で回っているわけではありません。
熱が低ければ少ない回転数で回っていますし、温度が上がればそれに合わせてファンの回転数も激しくなります。
つまりゲームを長時間遊んでいくにつれ、どんどんファンの回転数が上がっていく…激しい騒音を発するようになります。
パソコン内の熱を排出
GPUのファンが発する騒音を抑えるためには、パソコン本体にこもった熱を外へ排出する必要もあります。
デスクトップパソコンの場合、筐体が大きいため空気の流れがよく上手に排熱できるため、騒音をある程度抑えやすくなっています。
ノートパソコンの場合、狭い筐体内にびっしりパーツが敷き詰められているため、空気の流れが悪く排熱がうまく行かないため、熱が下がらない=ファンの回転を抑えることができない、といった原因で騒音が激しくなる傾向にあります。
しかもノートパソコンの場合、手元に筐体があるため、ただでさえ煩い騒音をデスクトップよりも近い場所で聞き続けなければならないのも辛いところです。
デスクトップパソコンであっても、最近はミニタワーやスリムタワーと言われる小型サイズの筐体が増えています。
ノートパソコンほどではないにしても、これらも排熱の問題を抱えやすくなっているため注意が必要です。
基本的に筐体は大きければ大きいほど排熱効率がよいと思ってください。
(この空気の流れの良さのことを「エアフローに優れている」とも言います)
ノートパソコンの熱対策
筐体の排気口がどこについているか確認し、空気の出口を塞がないように注意します。
多くの場合、側面と底面に排気口が開いています。
例えばベッドの上でノートパソコンを使用する場合、底面の排気口が塞がってしまい熱がこもりやすくなってしまいますので気をつけましょう。
積み木のようなもので、四隅を底上げしてあげると空気の流れが良くなります。
真夏のエアコンがない部屋で使用する場合、ノートパソコン用の冷却台を使用する方もいます。
熱対策で困った場合は導入を検討してみましょう。
扇風機を直接当てるのも手段のひとつです。
ほこり対策
半年、1年と長く使っていると、排気口やファンにほこりがこびりついて排熱の邪魔をしている場合があります。
購入当初よりも明らかに騒音が大きくなっている場合は、ほこりが原因の可能性は高いです。
掃除機を使ってほこりを取ってあげると購入当初程度の音に戻せるケースも多々あります。
水冷という選択肢
ファンを使った冷却方法を「空冷」といいます。
それとは別の冷却方法として「水冷」というのもあります。
細かい仕組みは省略しますが、ファンの回転音が存在しないため騒音対策に非常に有効です。
反面コストが「空冷」よりも高い傾向にあり、PCケースによっては「水冷」はそもそも対応していない場合もあります。
静音を重視するのであれば、最初から「水冷」をうたっているゲーミングPCを選ぶのがいいでしょう。
まとめ
ゲーミングPCと発熱・騒音問題は切っても切れない関係です。
空気の流れの確保と、ほこり。ノートパソコンであれば冷却台の検討などを覚えておくと快適なゲーム生活の助けになると思います。